壊し 屋 ゲン。 週刊連載600回!『解体屋ゲン』の大記録!しかしコミックスが出ていないという<謎> : NewsACT

「コミックスが必ず出るとは思わないで欲しい」という底辺漫画原作者の叫びとデジタル時代の“希望”

壊し 屋 ゲン

この回はヒデがどんな人間なのかを読者に示さなければいけないけれど、ただの自己紹介じゃ面白くもなんともない。 そこでリトマス試験紙としてロクさんに登場してもらうことにしました。 二人の掛け合いでお互いの色をはっきりとさせるのです。 ついでに次に出てくるキャラクターの伏線も張りつつ、罵り合って喧嘩して…。 それぞれの専門が違っても職人同士、きっと分かりあえるはずです。 この頃、頭の中ではここから先の布陣を考えていました。 主人公のゲン、ヒロインの慶子、ご意見番のロク、ゲンの右腕となるヒデ、あとはもう一人はじけたキャラ(次に出てくる光)、ここまでが五友爆破のメンバーで、次はライバルとその社員、同時に慶子の所属するゼネコンの社員、取引先のゼネコン会社の社員etc... 、一体何人のキャラを作ればいいのか……。 もう発狂しそうです。 企業モノをやろうと思ったらいきなり30人くらいキャラを作らなくてはなりません。 ただでさえ毎週1本のシナリオを上げるのでいっぱいいっぱいです。 当時は毎週本当にギリギリで、〆切前日は徹夜、下手すると2日間完徹、漫画家さんならともかく、原作者がこんなに遅くてどうするんだと情けなくなりますが、どうしても早く書けません。 それでもどうにかこうにか〆切をアップすると、翌日は虚脱状態で人としてまったく使い物になりません。 〆切日に間に合わなくて翌日までズレこむと1日ロス、翌日は使い物にならなくて2日ロス、すると次の話は5日間しか持ち時間がなく、ここに取材が入り、新しいネタ探し、資料探しが入るとシナリオに掛けられる時間はせいぜい3日、とてもじゃないけど間に合わないので最初から徹夜……。 こうなると負のデフレ・スパイラルです。 前回の疲れが抜けきれずスタミナドリンクに頼り、ストレスが溜まって煙草が増え(確かこの年まで喫煙してました)、気ばかり焦って空回りして、集中してるつもりなのに意識が朦朧としてまったく進みません。 ついつい現実逃避してDVDに逃げたりして翌週は2日遅れ、持ち時間はさらに減り……ああこうやって週刊作家は身体を壊してゆくのか……真面目で繊細な人ほど耐えられないかも知れません。 でも、原作者は絶対に弱音は吐けないし、遅れられません。 なにしろ世の中には話作りも作画も自分でする週刊連載作家さんもいるのです。 本当にどんな強心臓してるんだと(これは今でも)思います。 このままでは死んでしまう…。 <続く> ちょっと余談ですが、確かこの頃にキャラの名前のリズムを大事にしようと決めた記憶があります。 男性陣は覚えやすい2文字「ゲン、ヒデ、ロク、トシ、ゴン」、女性陣は柔らかい3文字「ケイコ、ユウカ、ヒカル、ヒデミ」…といった感じです。 本名は長くても愛称は短くします。 ゲン「おいヒデ!」 こんな感じで、誰かに呼びかける時に座りがいいのです。 Kindle版『解体屋ゲン』絶賛発売中です。 amazon.

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『解体屋ゲン』より、お詫びとお知らせ|星野茂樹|note

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石井さだよし:1959年宮城県気仙沼市に生まれる。 中学校卒業後、航空自衛隊第4術科学校生徒隊に入隊。 パイロットを目指すが挫折。 心機一転漫画家を目指して21歳で、ちばてつやプロダクションに入社。 漫画家としての基礎を学ぶ。 26歳で独立後、生まれて初めてまとめた作品「タカシ・・・」で昭和60年度後期ビッグコミック賞佳作を受賞。 同年、少年サンデーで「ストレートどまん中」で漫画家デビュー。 平成14年週刊漫画timesで「解体屋ゲン」連載開始。 平成17年石井漫画工房設立。 星野茂樹:漫画原作者。 群馬県前橋市出身。 中学2年の時に近所に本屋が出来たのをきっかけに読書にのめり込み、将来文筆業になることを決意。 好きな作家はアラン・シリトー。 平成14年週刊漫画timesで「解体屋ゲン」連載開始。

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長寿漫画『解体屋ゲン』発行元とのトラブルから電書配信を休止

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解体屋ゲンは2002年から連載の続く長寿漫画。 しかし、単行本は出版社の事情でコンビニコミックを含め3巻しか発売されていませんでした。 その解体屋ゲンが電子書籍という形で順次配信されるようです。 そんな裏があるため、知名度が低いのに長寿な解体屋ゲンですが、内容としては非常に面白い漫画です。 孫請け解体業者である解体のプロ、ゲンが様々な依頼を受け、「解体屋」の仕事をしています。 このゲンという男は人情に厚く、皆に好かれるような性格をしており、 解体に伴い発生する様々な問題を痛快に解決してくれる、勧善懲悪物のような爽快感のある漫画です。 しかし「解体屋」とは言え、1巻の時点で既に「解体」するシーンは少なく、 ほとんど便利屋と化しています。 その分、事件に様々なバリエーションがあり、 1話のボリュームもしっかりしているので面白いです。 全巻無事に発刊されることを祈っています。 連載開始の頃から、爆破解体という特殊な仕事を描いていて注目していた。 大手のゼネコンや、下請けの業者、その職人たちといったビジネスの現場の新鮮さや珍しさもさることながら、建設現場を媒介として、現代日本社会の「空気」や「ビジネス感」、日本人の職業観、職場のコミュニケーションといった問題を、読者に教えてくれる。 時にそれはゲンたちの叫びでも現れるが、その大半は声高な説得や折伏ではなくエピソードを通して描かれた、登場人物たちの「涙」や「微笑」や「苦笑い」で、すんなりと読者の心に気付かせてくれるのだ。 待望の単行本を手にして再読。 このマンガは下手な経済記事よりも平成の日本社会を記録しているんだなと感心した。 ビジネスマンは必読だ。 kindle読み放題で読んでみた。 各巻の表紙から得られる印象は、よいものではなかった。 「ちょっと足りない暴れん坊、情に篤いが全然モテない主人公が、 アタックを繰り返して美女をモノにする現場人情モノ」系のストーリーを想像した。 過去、そうした類の作品の「非現実性」には辟易するものがあった。 さて、複数巻を読み進めると、当初の類推はあたってるところもあるが外れているところもある。 総じて、当初の類推は「雑」であり、本作に対して失礼なものであった。 ゲンは博覧強記であり、基本的に女にモテる。 地質学や爆破技術など、タメになる話も多い。 相手をオダてて その気にさせる交渉術も駆使する。 何より、ゲンは類稀なるリーダーシップを兼ね備えている。 頑固というより一貫している。 その描写はなかなか丁寧で、凡作に見られる 「怒鳴りちらして正義を説いて、悪党が心を入れ替える」ような「非現実性」は、薄い とはいえゼロではない。 「談合をしない」等のポリシー、仲間や現場を守る姿勢、 そして現場をうまく回すために周辺住民に挨拶するという「根回し」。 これらは仕事の基礎 あるいは仕事の「全て」 である。 こうした描写が自然かつ複数回出てくる。 作者の思想・信念が本作に溶け込んでいる故であろう。 ゲンの性格設定や個性豊かな登場人物達との人間関係・職場関係も、 長期連載にありがちな 大きな 設定破綻もなく、まとまっている。 これもやはり、作者の信念が溶け込んでいる故と思う。 kindleでは読み放題対象であるほか、 価格は1冊5円。 50巻まとめて250円! タダ同然! 未読の方々へ、一読をお勧めしたい。

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